水を使わない洗濯方法って?水洗いとドライクリーニングの違いを解説

公開日:2023/09/15最終更新日:2023/06/22

考える

近年、寒さ対策やファッションの一環として、高級ダウンコートの選択肢が増えています。特に、モンクレールのダウンコートは人気のあるブランドです。しかし、シーズンが終わるとクリーニングが必要になります。この記事では、クリーニング店による特殊な洗濯方法について解説。洗濯方法の違いを理解し、クリーニング店の選択に役立てましょう。

洗濯に水は不要?ドライクリーニングとは

クリーニング店の特殊技法として、ドライクリーニングがあります。免許保有者が特殊洗濯機を操作し、水を使用しないことが特徴です。油でできた溶剤のみで汚れを落とすので、水に弱い素材に適しています。ここではドライクリーニングの溶剤とその特徴を解説しましょう。

パークロロエチレン

油汚れにとても効果的で、ひどく汚れていてもきれいにできます。しかし、繊細な素材には不向きなので、装飾がついているものや薄手のものを依頼するときには注意が必要です。念のために使用溶剤を確認しましょう。

フッ素

短時間で洗浄ができますが、油汚れに弱いデメリットがあります。化粧品や食べこぼしなど、落ちない可能性もあるのです。また、樹脂素材と相性が悪いので、ビーズ・ボタン・ファスナーなどがついているものは避けましょう。

そして、フッ素は環境問題に影響があるとされ、近年製造禁止になっており、使用するクリーニング店は少ない。もし、使用している場合はきちんと検討したうえで依頼をしましょう。

石油系溶剤

全国的に一番普及している溶剤です。汚れを落とす力は弱いものの、衝撃が少ないのであらゆる素材に対応できます。おしゃれ着に表示されているドライやセキユ系のマークは、石油系溶剤での取り扱いを指しているのです。

デリケートなものの依頼は、石油系溶剤であるか確認することをおすすめします。

ドライクリーニングと水洗いの違い

ドライクリーニングと水洗いの主な違いは、水の使用の有無です。汚れ方や素材によって、どちらが適切であるかを判断しましょう。水洗いは家庭でも可能ですが、水に浸すと縮みや色落ちが生じる場合があります。慎重に判断し、ときにはドライクリーニングを上手に使いましょう。

水洗いの特徴

40~60度程度の温水を使用し、洗剤や漂白剤で汚れを落とします。水に耐性がある素材のみに行いましょう。汚れは水溶性・油性どちらも落とすことが可能です。しかし、すべての汚れが落ちるわけではないので注意しましょう。

向いている汚れとしては、汗や皮脂などの蓄積する汚れ、血液や尿などの匂いがある汚れ、食品のたんぱく質や糖分などにも有効です。

ドライクリーニングの特徴

水を使わず溶剤を汚れに直接塗って、特殊洗濯機に入れます。溶剤によって汚れを溶かすことが可能です。水に弱い素材全般に適応します。ドライクリーニングしか取り扱いができないものもあるので、表示の確認は重要です。

ドライクリーニングは油性汚れに強く、化粧品やボールペン汚れ、チョコレートや食用油などを落とします。しかし、水溶性の汚れはほぼ落とすことができないので、水に耐性がある素材であれば水洗いも必要になるでしょう。

水洗いとドライクリーニングの適切な使い分け方

水洗いとドライクリーニングのどちらを選ぶかは、洗濯表示を目安にしましょう。重要な点は、水洗い不可のマークの有無です。水洗い不可のマークがあれば、必ずクリーニング店でドライクリーニングをしましょう。

また、ドライクリーニングマークは「ドライクリーニングでもOK」という意味です。必ずドライクリーニングが必要なわけではありません。ここでは洗濯表示の例にそって、ポイントを解説します。

ドライクリーニングマーク+水洗い可

手洗い表示や洗濯機表示がある場合は、ドライクリーニングマークがあっても水洗い可能です。家庭での洗濯を簡単に行えるので、気軽に扱えます。しかし、ドライクリーニングマークが表示されているものは、繊細な素材が多いので注意が必要です。

失敗したくない場合や大切な洋服は、洗濯機のモードを優しくしたり、洗剤をおしゃれ着洗いにするなど工夫しましょう。

ドライクリーニングマーク+水洗い不可

水洗い不可のものは家庭での洗濯ができません。クリーニング店でドライクリーニングを依頼しましょう。とくにカシミアやウール素材などは、水に弱く縮んでしまいます。また、スーツやコートは型崩れしやすく、次回着るときに不格好な状態になってしまうのです。長く大事に着たいものは、とくに慎重に取り扱いましょう。

まとめ

たくさんの衣服を洗濯するなかで、取り扱いに迷うものは多々あります。とくに冬場のコートは、毎日必要なアイテムなのでケアの仕方が難しいでしょう。なかでも、ダウンコートは動物性の素材を使用しており、とても繊細な衣服です。

モンクレールなどの高級ダウンコートの場合、信頼できるクリーニング店に依頼したくなるでしょう。そこで、クリーニング店のなかには、高級服の取り扱い実績を公表している店舗があります。たくさんの店舗を比較し、参考にしてみましょう。

技術力のあるクリーニング店であれば、安心して高級服も任せることができます。長年大切に服を着るために、お気に入りのクリーニング店を見つけましょう。

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