衣類のお手入れに要注意！ウェットクリーニングと水洗いの違いとは？

公開日:2023/04/15最終更新日:2023/05/25

クリーニングのなかで、水を使った衣類の洗い方をするのが「ウェットクリーニング」です。ただし、一般的な「水洗い」とは異なります。理由は、ウェットクリーニングでは特殊な技術と専用洗剤が使われているからです。そこで今回は、ウェットクリーニングと水洗いの違いについて詳しく紹介します。

大切な衣服を守るために知っておきたいウェットクリーニングとは

ウェットクリーニングとはどんなものでしょうか？こちらではウェットクリーニングについて詳しく紹介します。

ウェットクリーニングとは何か？

ウェットクリーニングとは、水と専用の洗剤を使って、衣類を特殊な技術で洗うクリーニングのことです。

ウェットクリーニングにはどんな水が使われているのか？

ウェットクリーニングで使われる水は「超軟水」です。一般的に、日本の水道水は主に軟水ですが、ウェットクリーニングで使われる水には、さらに純度が高い超軟水が使われています。ウェットクリーニングに超軟水が使われている理由は、超軟水であれば硬度が限りなくゼロに近いからです。

水は硬度が限りなくゼロに近いほど汚れが落ちやすく、逆に硬度が高くなるほど汚れが落ちにくいという性質を持っています。ウェットクリーニングに超軟水を使うことで、さらに汚れが落ちやすくなります。

ウェットクリーニングに使用する洗剤とは？

ウェットクリーニングに使用する洗剤は、中性洗剤です。ウェットクリーニングに中性洗剤を使う理由は、衣類の生地を傷めないようにするためです。洗剤はアルカリ性が強くなるほど、洗浄力が強くなります。ただしアルカリ性が強くなると、生地が痛んだり縮んだりします。

ウェットクリーニングにおける技術とは？

ウェットクリーニングで洗う時の技術は次の4種類です。衣類の種類や汚れに応じて使い分けられます。まず「水流洗浄」とは、弱い水流を流して衣類を優しく洗いあげる技術です。ふたつ目のバブル洗浄とは、別名「マイクロバブルウォッシュ」といい、超微粒子の泡を作りその泡で洗う技術です。

3点目の超音波洗浄とは、超音波を使って汚れやシミを振動で落とす技術です。最後に薬品洗浄は、薬品を使って汚れを落とす技術です。

ウェットクリーニングと家庭用洗濯機による水洗いの違い

ウェットクリーニングと家庭用洗濯機による水洗いは、一体何が違うのでしょうか？こちらで詳しく紹介します。

洗うための機械の違いとは？

洗うための機械の違いは次の通りです。ウェットクリーニングで使う機械は、業務用の大型洗濯機を使います。家庭用洗濯機による水洗いで使う機械は、家庭用洗濯機を使います。

洗うための費用の違いとは？

洗うための費用の違いは次の通りです。ウェットクリーニングにかかる費用は、ドライクリーニング料金（800〜1,000円）＋オプション料金（500〜1,000円）になります。ウェットクリーニングは、1枚最大2,000円ほどかかります。

家庭用洗濯機による水洗いにかかる費用は、家庭用洗濯機2杯分の水と洗剤が小カップ1杯分程度です。家庭用洗濯機による水洗いは、おそらく1回分100円以下しかかかりません。

衣類に与えるダメージとは？

衣類に与えるダメージは次の通りです。ウェットクリーニングは、衣類にダメージを与えません。理由は中性洗剤を使っているからです。家庭用洗濯機による水洗いは、衣類にダメージを与えます。理由は、弱アルカリ性洗剤を使っているからです。弱アルカリ性洗剤は洗浄力は高いですが、衣類が型崩れを起こしたり、縮んだりしてしまいます。